土木現場では、重機や車両が頻繁に行き交うため、足元の状態を整えることが安全管理の基本です。ぬかるみや凹凸のある地盤は、作業員の歩行だけでなく、工事車両や重機の走行にも影響します。こうした現場の足元対策として活用されているのが、木材CLTを使用した「ハイパーCLT敷板」です。

ハイパーCLT敷板は、仮設道路、搬入路、重機作業ヤード、材料ヤード、作業員通路、仮設駐車場などに敷設できる土木用資材です。地盤を直接走行する場合と比べて走行面を整えやすく、現場内の動線を明確にすることで、安全性を意識した現場づくりにつなげることができます。

また、木材ならではの表面特性も特徴の一つです。敷鉄板は雨天時や泥、油などの条件によって滑りやすくなる場合がありますが、ハイパーCLT敷板は木材表面の特性を生かした走行面をつくることができます。ただし、実際の使用では地盤状態、勾配、天候、車両重量などを確認し、必要に応じて固定や滑り対策を行うことが重要です。

夏場の安全対策という点でも活用できます。敷鉄板は日射によって高温になりやすく、周辺への照り返しや輻射熱が作業環境に影響することがあります。木材であるハイパーCLT敷板は、鉄板と比較して表面温度の上昇を抑えやすく、休憩所周辺や作業員通路などに使用することで、熱中症対策の一つとして取り入れることができます。

さらに、5×10版は約230kg、5×20版は約460kgと比較的軽量です。小型重機でも設置・撤去しやすいため、大型クレーンを必要としない施工計画を立てられるケースもあります。設置や撤去時の作業負担を抑えやすいことも、安全管理を考えるうえでのメリットです。

大型重機を使用する場所についても、地盤条件や接地圧、旋回の有無、敷設方法などを確認したうえで活用を検討できます。すべてを木材敷板にするのではなく、負荷が集中する場所は敷鉄板、それ以外はCLTという使い分けも有効です。

ハイパーCLT敷板は、**国土交通省NETIS登録技術「TH-250021-A」**です。NETIS登録技術として、公共工事における安全対策、新技術活用、創意工夫の提案にも取り入れることができます。

安全性は、一つの資材だけで決まるものではありません。しかし、足元を整え、暑さや滑り、施工時の負担など複数のリスクを考えることは重要です。木材、NETIS、土木、CLTを組み合わせたハイパーCLT敷板は、安全性を意識した現場づくりを支える新しい選択肢です。