Glossary
ハイパーCLT敷板用語集
用語集
あ行
運搬効率
1台の車両でどれだけ多くの資材を運べるかを示す考え方です。ハイパーCLT敷板は敷鉄板より軽く、5×10版では10t車に最大40枚を積載した例があり、輸送便数や運搬負担の削減につながります。実際の積載枚数は車両条件や積み方、法令等により異なります。
大型クレーン車
重量物の揚重に使用する移動式クレーン車です。ハイパーCLT敷板には25tクレーンの走行実績がありますが、アウトリガーの局部荷重を含め、使用条件に応じた個別確認が必要です。
大型車両・重機への対応
クレーン車、ミキサー車、ダンプトラックなどが通行・作業する箇所での使用を検討できることです。使用の可否は車両重量だけでなく、地盤状態、敷設方法、走行方向、旋回やアウトリガーの有無などを含めて確認します。
か行
カーボンストック
木材の中に炭素が蓄えられている状態を指します。木材を資材として長く利用することは、木材中の炭素を使用期間中に貯蔵することにつながります。
仮設駐車場
工事期間中に一時的に設ける車両用の駐車スペースです。地面の保護やぬかるみ対策として敷板を使用し、必要な範囲だけ木製敷板を配置する方法もあります。
仮設道路
工事車両や重機を通行させるため、工事期間中だけ設ける道路です。ハイパーCLT敷板は、現場内道路や進入路を確保する木製の仮設資材として使用できます。
軽量敷板
従来の敷鉄板より重量を抑えた敷板の総称です。ハイパーCLT敷板の5×10版は約230kgで、同程度の大きさの敷鉄板約1,000kgと比べて約4分の1の重量が目安です。
公共工事
国や地方公共団体などが発注する工事です。NETIS登録技術の活用が、工事内容や発注者の運用に応じて技術提案や創意工夫の対象となる場合があります。
工事用道路
資材搬入や工事車両の通行のため、現場内外に設ける道路です。地盤を保護しながら走行性を確保する目的で、敷鉄板や木製敷板が使われます。
小型重機
ミニショベルや小型バックホウなど、比較的コンパクトな建設機械です。軽量なハイパーCLT敷板は、小型重機を使った敷設・撤去・移設を検討しやすい点が特長です。
さ行
作業員通路
現場内で作業員が安全に移動するために確保する通路です。木製敷板は金属製の敷板に比べて照り返しや足元の冷たさ・熱さを抑えやすく、歩行環境の改善に役立ちます。
作業ヤード
重機の作業、資材の仮置き、車両の転回などに使用する現場内のスペースです。地盤養生やぬかるみ対策のために敷板を配置します。
敷板
地面に敷き、車両や重機の走行性確保、荷重分散、ぬかるみ対策、地盤保護などに使用する仮設資材です。素材には鉄、木材、樹脂などがあります。
敷鉄板
鋼製の敷板で、建設現場で広く使用されています。高い耐久性を持つ一方で重量が大きく、運搬や敷設に大型車両・重機を要することがあります。ハイパーCLT敷板は、用途に応じて敷鉄板と使い分ける木製の選択肢です。
資材置場
工事に使用する資材や機材を一時保管する場所です。敷板を使用することで、資材の沈み込みや地面との直接接触を抑えやすくなります。
地盤養生
車両や重機の走行、資材の仮置きなどによる地面の損傷や沈み込みを抑えるための対策です。敷板は荷重を分散し、地盤表面を保護するために用いられます。
暑熱環境
夏場の強い日差しや高温によって、作業者や機械が熱の影響を受けやすい現場環境のことです。木製のハイパーCLT敷板は敷鉄板より表面温度や照り返しを抑えやすく、現場の暑熱環境を和らげる選択肢になります。
新技術活用
公共工事などで、従来技術に加えて新しい技術や工法を採用することです。NETIS登録技術を活用する場合も、現場条件への適合性や目的を確認して採用を判断します。
森林資源
森林から得られる木材などの資源です。木材を適切に利用し、植林・育林・伐採・再利用の循環をつくることは、持続可能な森林経営につながります。
滑りにくさ
タイヤや靴底が表面で滑りにくい性質です。ハイパーCLT敷板は木材の表面特性により、鋼製の敷板と比べて滑りにくい傾向があります。ただし、泥、油、水、凍結、勾配などの条件によって変化します。
ズレ止め
車両の走行や重機の旋回によって敷板が移動するのを抑えるための措置です。ハイパーCLT敷板は軽量なため、必要に応じて単管等を用いたズレ止めや現場条件に合った固定方法を検討します。
積載効率
トラックの積載可能重量や荷台寸法を有効に使い、一度に多くの資材を運ぶ効率のことです。軽量なハイパーCLT敷板は、同じ車両でも敷鉄板より多く運べるため、広い施工面積を少ない便数で届けやすくなります。
創意工夫
施工品質、安全性、環境配慮、生産性などを高めるために、現場で独自に行う工夫です。ハイパーCLT敷板の採用は、運搬効率、暑熱環境、騒音、木材利用などの観点から説明しやすい新技術活用の一例です。評価の有無や内容は発注者・工事条件等によって異なります。
騒音低減
車両走行音や資材同士の接触音などを抑えることです。木製のハイパーCLT敷板は、鉄板特有の金属音や走行時の音を抑えやすく、住宅地や学校、病院周辺などでの環境配慮に役立ちます。
た行
耐荷重
敷板が安全に受けられる荷重を考える際の指標です。車両や重機の総重量だけでなく、タイヤ・クローラー・アウトリガーにかかる局部荷重、地盤状態、敷設方法などを含めて判断します。
耐久性
繰り返し使用、車両走行、天候などに対して性能を保つ性質です。木製敷板は、使用条件、損傷の有無、乾燥や保管の方法によって使用可能期間が変わるため、使用前後の点検が重要です。
脱炭素
温室効果ガスの排出を減らし、社会全体として実質的な排出量を抑える取り組みです。木材利用による炭素貯蔵と、軽量化による輸送便数削減は、現場の環境配慮を考えるうえで重要な視点です。
直交集成板
CLTのJAS上の名称です。ひき板(ラミナ)を並べ、隣り合う層の繊維方向がほぼ直角になるように積層接着した木質材料を指します。
土木CLT
土木CLTとは、木材を繊維方向が直交するように重ねて接着したCLT(直交集成板)を、土木現場の敷板として活用するものです。軽量で運搬・設置がしやすく、仮設道路や作業ヤードなどに使用されます。
な行
荷下ろし
トラックから敷板を降ろす作業です。納品時は、現場側でフォークリフトやクレーン等の機械、資格を有する作業員、安全な荷下ろし場所を準備する必要があります。
熱中症対策
高温環境での作業による健康障害を防ぐ取り組みです。休憩、水分・塩分補給、作業時間の調整などが基本であり、敷鉄板より表面温度や照り返しを抑えやすい木製敷板の採用も、暑熱環境を和らげる補助的な対策になります。
は行
ハイパーCLT敷板
CLT(直交集成板)を活用した、軽量・高強度の木製仮設敷板です。敷鉄板と比べて軽いため、輸送便数の削減、敷設・撤去の省力化、照り返しや騒音の軽減、木材利用による環境配慮に役立ちます。NETIS登録番号はTH-250021-Aです。
表面温度
敷板表面の温度です。晴天・気温約38℃で行った比較測定では、敷鉄板74.8℃に対しハイパーCLT敷板51.1℃でした。測定値は日射、風、気温、設置条件等によって変わります。
輻射熱(ふくしゃねつ)
高温になった物体の表面から周囲へ放射される熱です。金属は日射で高温になりやすいため、木製敷板への置き換えや部分使用によって、足元から感じる熱を抑えやすくなります。
敷設
敷板などを地面に並べ、使用できる状態に設置する作業です。ハイパーCLT敷板は軽量なため、使用機械の小型化や敷設作業の効率化につながる可能性があります。
保管
使用していない敷板を、再使用できる状態で置いておくことです。平らな場所で適切に支持し、長時間の滞水、過度な湿気、強い衝撃を避け、定期的に反りや損傷を確認します。
ま行
木材
樹木を加工して得られる材料です。比較的軽く、熱を伝えにくく、内部に炭素を蓄える性質を持つため、建築だけでなく土木や仮設資材の分野でも活用が広がっています。
木製敷板
木材を用いた仮設用の敷板です。軽量で熱を持ちにくく、金属音を抑えやすい特長があり、敷鉄板とは異なる価値を現場に加えます。
や行
養生
工事中に地面、構造物、資材などを傷めないよう保護することです。敷板による地盤養生では、荷重の分散、ぬかるみの抑制、走行路の確保などを目的とします。
ら行
ラミナ
CLTや集成材を構成する、製材されたひき板のことです。CLTはラミナを層ごとに並べ、繊維方向が直交するように重ねて接着することで、大きく厚みのある板になります。
連結・固定
複数の敷板を並べた際に、移動や隙間の発生を抑えるための考え方です。ハイパーCLT敷板には専用の固定器具はなく、必要に応じて単管等によるズレ止めなど、現場条件に応じた方法を検討します。
英数字・記号
3層構成
ラミナを3つの層に分け、隣り合う層の繊維方向が直交するように重ねた構成です。木材の方向性を組み合わせることで、大きなパネルとしての安定性を高めます。
5×10版(ごとうばん)
幅約1.5m、長さ約3m、厚さ90mmの規格です。重量は約230kgで、取り回しや部分敷設を重視する現場に適しています。
5×20版(ごにじゅうばん)
幅約1.5m、長さ約6m、厚さ90mmの規格です。重量は約460kgで、継ぎ目を減らして長い走行路や広い作業ヤードをつくりたい場合に適しています。
90mm厚
ハイパーCLT敷板の板厚です。針葉樹のひき板を3層に積層したCLTパネルで、軽量性と敷板としての強度を両立しています。
CLT(Cross Laminated Timber)
ひき板(ラミナ)を並べ、隣り合う層の繊維方向が直交するように積層接着した木質材料です。JASでは「直交集成板」と呼ばれ、建築の構造材だけでなく、土木用材や家具などにも利用されています。
CO2貯蔵
樹木が成長時に大気中から取り込んだCO2由来の炭素を、木材製品の中に保持することです。木材を敷板として利用している間も炭素は木材中に蓄えられます。
NETIS
New Technology Information Systemの略称で、国土交通省が新技術に関する情報の共有・提供を目的に運用する「新技術情報提供システム」です。公共工事で新技術を検討する際の情報基盤として利用されます。
NETIS登録技術
技術開発者等からの申請に基づき、NETISへ情報が掲載された技術です。登録は、国土交通省による個別製品の性能保証、認定、推奨、現場での採用や加点の保証を意味するものではありません。
NETIS登録番号
NETISに掲載された技術を識別するための番号です。登録した地方整備局等を示す記号、年度・受付番号、情報種別を示す末尾記号などで構成されます。
NETIS「-A」
NETISの評価情報に事後評価結果が掲載されていない技術に付く情報種別記号です。ハイパーCLT敷板の登録番号はTH-250021-Aです。
NETIS「-VE」
活用効果評価が行われ、継続調査等の対象としない評価技術に付く情報種別記号です。
NETIS「-VR」
事前審査、試行実証評価、活用効果評価などを経て、継続調査等の対象となった技術に付く情報種別記号です。
TH-250021-A
ハイパーCLT敷板のNETIS登録番号です。「TH」は東北地方整備局での登録を示し、末尾の「-A」は事後評価結果がまだ掲載されていない申請情報であることを示します。