公共工事では、施工そのものの品質だけでなく、安全対策、環境配慮、創意工夫、新技術の活用など、現場全体の取り組みが重要になります。そうした中で、発注者である役所にも導入目的を説明しやすい資材として活用されているのが「ハイパーCLT敷板」です。

ハイパーCLT敷板は、木材を直交方向に積層したCLTを活用した土木用の敷板です。仮設道路、搬入路、重機作業ヤード、材料ヤード、仮設駐車場、作業員通路など、さまざまな土木現場で使用できます。

役所への説明でポイントになるのは、「なぜ木材の敷板を採用したのか」を明確にできることです。

例えば夏場であれば、敷鉄板と比較して照り返しや輻射熱を抑えやすい特性を生かし、熱中症対策や作業環境改善として提案できます。住宅地に近い現場であれば、車両通行時の金属音を抑える騒音対策としての活用も考えられます。

さらに、木材を使用することでCO2を固定できることや、景観になじみやすいことなど、環境配慮という観点からも説明できます。単なる「敷鉄板の代わり」ではなく、安全・環境・施工性といった複数の目的を持たせられることが、公共工事で使いやすい理由の一つです。

また、5×10版は約230kg、5×20版は約460kgと比較的軽量で、小型重機でも設置・撤去しやすいことも特徴です。現場内で移設しながら使用したり、必要な場所だけに部分的に導入したりすることで、現場条件に合わせた活用ができます。

そして、ハイパーCLT敷板は**国土交通省NETIS登録技術「TH-250021-A」**です。

NETIS登録技術であることは、公共工事において新技術として説明する際の大きなポイントです。現場の課題に対して「NETIS登録技術を活用してどのような改善を図ったのか」を整理することで、創意工夫や新技術活用の取り組みにもつなげやすくなります。

役所から評価されるために重要なのは、目新しい資材を使うことだけではありません。その現場で何を改善したかったのか、そのためにどの技術を選んだのかを明確にすることです。

木材、NETIS、土木、CLTを組み合わせたハイパーCLT敷板は、現場の課題解決と環境配慮を同時に提案できる資材です。発注者にも導入目的を伝えやすい、新しい土木現場づくりの選択肢として活用が広がっています。